平成26年12月愛西市定例議会において質問に立たせていただきました!
⇒質問内容・答弁は下記のとおりです。
~災害に強いまちづくりについて~
① 防災対策について
(1)愛西市の避難所について
■質問要旨
災害が発生したときに、愛西市としては、現在54ケ所の避難所を指定しているが、周辺市町村は
もう少し細かく分類されている。(たとえば津島市では一次、二次避難所、広域避難場所、そして
一次、二次避難所に隣接するグラウンド、駐車場、空き地などの屋外空間を避難場所として指定し
ている)
愛西市もこれから避難場所、避難所などを細かく分類していく予定はあるのか?
◆市の回答要旨
災害対策基本法の改正に伴い、現在の愛西市の避難所、避難場所は当然見直しが必要だと考える。
■再質問要旨
愛西市としても一般の避難場所で生活することが困難な高齢者、障害をお持ちの方、妊産婦の方々
を二次的に避難できる福祉避難所を指定しているが、現在分かりにくくなっている。
これについて、避難所、避難場所の見直しをしていく上で、福祉避難所をわかりやすくすることは
できるのか。
◆市の回答要旨
現在、福祉避難所については32施設、民間については19施設と協定を締結しているが、受け入れ
に協力をしていただく施設側も実際の災害時の受け入れ態勢等の進捗状況もあり、また、災害時の
要援護者の方が福祉避難所へ直接避難することは、かえって混乱や援護者の方々の生命の危険を招
きかねない心配もあるため、きょう現在、公表しますとは言い切れないのでご理解いただきたい。
(2)民間協定の選定方法とその選定基準について
■質問要旨
多くの自治体が緊急避難所、避難場所のために、民間の施設や建物と民間協定を締結しており、
愛西市も現在、8社10施設と民間協定を締結している。これまでの協定締結に際しての選定方
法とその選定基準について
◆市の回答要旨
現在の公共施設で津波や高潮に耐え得る建物は限られており、新たな避難施設の建設にも多大な
費用と時間を要するので現実的ではない。
そこで、官民問わず強固な中高層建物を対象に緊急避難施設の指定を行っていきたいという市の
考えがあり、平成23年に愛西市全域を対象として、新耐震基準に適合した建築物(鉄筋コンクリ
-トと鉄骨鉄筋コンクリート造)で3階以上の建物を抽出し、アンケート調査を行い、避難所と
して利用することにご協力する旨の回答をいただいた施設が、会社も入れて8社、そして10施設
と現在協定を結んでいるのが現状である。
■再質問要旨
民間協定を締結した会社、施設に緊急避難所シールなどを他の自治体でされているところがあるが、
目印となる表示を作り、つけてもらうことが愛西市として可能か。
◆市の回答要旨
民間企業の事務所などは日中しか避難ができないという捉え方もあり、また、住民の皆さんへの周
知が難しい。また、アンケートの中で、協定を結んでいる民間側から公表しないでもらいたいとい
う意向もあったので、そういった問題を今後整理していく必要があり、公表にはもう少し時間が必
要であると考える。
また、民間施設の表示も、相手さんの意向もあるため、一気に周知をすることは少々難しいが、何
らかの形式、シールでいいのか、看板でいいのか、相手の意向も確認しながら今後検討したい。
② 防災訓練について
(1)愛西市の総合防災訓練、立田地区防災訓練の反省点と来年度の取り組みについて
■質問要旨
佐織グラウンドで行われた防災総合訓練は市民に好評であった。
そして、新しい試みとして開催された立田地区合同自主防災訓練にも私自身参加し、非常に良かっ
たと思う。
自主防災訓練は、少しずつ参加型に変わってはいるものの、まだ市職員が中心となり、総代、自主
防災会、婦人会、消防団等の協力のもと実施されている現状である。
今年度の防災訓練の改善点や、来年度に向けて何か検討中の取り組みがあるか。
◆市の回答要旨
今回の市の防災訓練については、学ぶということを主眼においた指導型中心の訓練計画内容であっ
たが、今後は、皆さん方自身が考えて行っていただけるような訓練にしたいと考えている。
また、来年度については、今回の実施は夕刻だったが、昼間や夜間といった時間帯の実施も今後検
討していきたいと考える。
立田地区の合同自主防災訓練の改善点については、今回、避難訓練を中心に行ったので参加人員に
対して訓練内容が限られてしまったこともあり、待機状態になる方が現場では多かったことが課題
となった。
来年度については、引き続き実施をする方向で進め、もう1地区、子どもが多い地区を対象に、学
校を交えたワークショップから、その地域の児童訓練まで一貫性をもった訓練内容を計画したいと
考えている。
■再質問要旨
現在ある訓練メニューだけでなく、もっと実践的な炊き出しや間仕切り設営等の訓練は可能か。
◆市の回答要旨
今回の訓練も実践的な訓練であったと考える。さらに実践に近い訓練となると、行政側の提案する
方法ではなく、その地域の方々が自ら中心となって考え、実施していただくことが必要でないかと
考える。
(2)建築中の総合庁舎の免震ピットの見学について
◆質問要旨
庁舎建設特別委員会にて見学させていただいた建設中の総合庁舎の免震ピットについては、名古
屋大学の研究施設でも見ることができるようであるが、身近で見ることができる機会はまずない。
災害に強いまちづくりのシンボルとして、将来を担う子どもたちにこの免震ピットを見学しても
らうことはできないか。
◆市の回答要旨
免震ピットはメンテナンス等を除き、基本的に人が立ち入る所ではなく、階高も低く、防火設備も
備わっていない。
また、あってはいけないことだが、見学を許可した場合に、地震などが起きた時の安全対策を考え
ると、やはりその現場視察についてはどうかなと考える。
■再質問要旨
免震ピットが見学できないのであれば、見学会などの際にパネルなどで紹介できるかもとあるが、
総合庁舎の模型を作り理解しやすくすることは可能か。
◆市の回答要旨
模型を作ることは現在考えていない。ただ、既存棟の中に、設ける予定の情報コーナーや市民ラウ
ンジの中で、常設できるような場があれば、パネル等で周知を図ることも検討したい。